今、渋沢栄一はもっと注目されるべきだと思う。

2021年大河ドラマ『晴天をけ』の主役となる渋沢栄一、2024年度には新紙幣の肖像を飾ることが決まっています。

僕の尊敬する人物の一人であり、いま注目されるべき人物だと思っているので非常に喜ばしいことです。

渋沢栄一といえば。

渋沢栄一といえば何が思い浮かびますか・・・?

まずは長年のベストセラー『論語と算盤』ですね。

大河や新紙幣の決定もあっていろんなところから出版されていますね。

それから幕臣、官僚、銀行、大企業、実業家…etcと様々な顔を持ち日本の資本主義の発展に携わっていました。今の大企業の社訓や理念を覗いてみると彼の士魂商才の考え方がいたるところで取り入れられていることがわかります。

『論語と算盤』

古くから日本ではお金儲けに対する負のイメージを持つ人々が多くいました。

権力(武力)が富(金銭)を独占するのを防ぐためであったとも言われています。そのため武士はお金に執着せず、貧しくても清くあるべきだと考えられていたのです。

一方でお金を稼ぐ商人たちは藩や幕府にお金を貸すことはあっても、武士のような権力を持つことは”原則”としてはありません。中には献金郷士のようにお金で武士の権利を買う商人もいましたが、それについてはまた今度。

本題に戻りましょう!

渋沢栄一の『論語と算盤』では二つの軸を中心に話が展開されていきます。

一つ目は「論語(道徳)」、二つ目が「商売」

長いこと道徳と商売は両立しないと思われていましたが、彼は論語の一節を引用して、道徳と商売が両立することを証明しました。

「子の曰く、富と貴きとは、是れ人の欲する所なり。その道を以ってこれを得ざれば、処らざるなり。貧しきと賤しきは是れ人の悪むところなり。其の道を以ってこれを得らざれば、去らざるなり。(以下略)」…巻第二 里仁第四 五

「孔子は言うには、お金と高貴な身分は誰でも欲しがるだろう。しかし、正しい道の結果得られたとしたら、それにすがることもない。貧しさと卑しい身分は誰しも嫌うだろう。しかし、真っ当な方法でそうなったのなら、去ることもしない。」と言っているのです。

まず、お金と高貴な身分を欲すること自体は否定していません。

真っ当な生き方を捨てて金と権力に溺れることを戒めているのです。

そのほかにも論語で言われていることはビジネスに応用できるので是非読んでみてください。

2024年度より一万円札の肖像に!選定されたワケは?

  • 日本国民が世界に誇れる人物で、教科書に載っているなど、一般によく知られていること。
  • 偽造防止の目的から、なるべく精密な人物像の写真や絵画を入手できる人物であること。

(独立行政法人 国立印刷局)

それから明治以降の文化人であることなどの条件から渋沢栄一が選ばれたわけです。

山川日本史を開いたところ、明治維新と富国強兵の章でたった一行触れられているのみでした。個人的にはもっと注目されるべき偉人だと思っています。

今の日本で渋沢栄一が再評価されるべき理由

マスクやPS5を高額で転売している人々は「違法じゃない。買い手がいるから問題がない」と言い訳しますよね。それが正しいか間違っているかなんていくらでも理屈はこねられますよね。

プレミアがついたクラシックカーと同じだ!という人もいえば生活必需品を法外な値段で売るなんて!という人も。まさに矛と盾です。

その人たちは30円のものを500円で、5万円のものを20万で売って小銭を手にするわけですが、極端な利己主義者が溢れかえると徳のない世の中になります。徳のない世の中はお互いに騙し合って最終的には人を不幸にさせてしまう。

日本人の倫理観を疑いたくなるような出来事を多く耳にする今、渋沢栄一が注目されることでお金に対する考え方に良い刺激を与えてくれるのではないでしょうか。

あま酒
はじめまして、あま酒です! 大学在学中に日本史、世界史や文化に目覚め、寺社や城郭巡りもしています。並行して先祖調べもやってます。 当ブログは日本史をサブテーマとした雑記ブログです