パピヨンってかわいいですよね。
大きなお耳と流れるような体毛がとても優雅です♪
実家で飼っている犬がパピヨンなんです。それで動物病院に連れて行った時のこと。壁に貼ってある犬の系統樹を眺めていたらパピヨンはどうやらスパニエルに属しているらしく、チワワと間違えられるのはなぜか?と疑問に思って調べていたら意外な歴史がみえてきました。
あ、チワワは英語で『Chihuahua』と書くらしいですよ。ち!ふあふあ!って可愛いですよね(バカ)
フランス革命で虐殺されたパピヨン
本当にこの歴史を知った時には涙が出そうになりました。そして愛犬を抱きしめました。
もともとパピヨンは猟犬として活躍していましたが、あの愛嬌がフランスの貴族に好まれたようでヨーロッパ中の貴族に愛されていました。
フランス革命の歴史は少しややこしいです。絶対王政の元で身分制度を覆そうと民衆が立ち上がります。当時の王であったルイ16世と王妃マリーアントワネットは逃亡を企て、失敗して最終的にはギロチン台にかけられ処刑されてしまいました。このときにマリーアントワネットはギロチン台の前まで愛犬を抱きかかえていったという逸話も残っています。
どの国にも残酷な歴史の上に成り立っているのでなるべくフラットな視点で見たいものですが、このフランス革命は多くの人間と共に犬も犠牲になりました。腹立たしいですね。
パピヨンという品種が出来上がったのはこの後のことです。
当時のフランス貴族に飼われていたパピヨンは貧しい民衆の憎悪の対象とされて殺害されたというのです。一時期は絶滅の危機に陥ったとか。
そして生き残った仔たちの子孫が今のパピヨンということになります。
垂れ耳(ファーレン)、シングルコート、ダブルコートなど…実はバリエーションに富んでいる理由が見えてきました。
フランス・ベルギーが原産国と言われてますが、スウェーデン系(?)も中にはいるみたいです。
パピヨンにはチワワの血が流れている?
パピヨンの知名度は結構高い方だと思っていたのですが、お散歩中に「チワワ?ポメラニアン?」と聞かれることがよくあります。耳が立っている小型犬=チワワなのかな?飼い主としてはあまり似ていないと思います。
マリーアントワネットの絵画を観ると当時のパピヨンは垂れ耳であったことが窺えます。
騒動を生き残った一部のパピヨンたちは、チワワやスピッツと交わることで種類が確立されていき、今のような立ち耳のパピヨンが誕生したということだそうです。
謎が解けてまたひとつ賢くなりました。