歴史好きの暇つぶし、地名散策のすゝめ。意外な発見があるかも⁈

雑記
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こんにちは、ヨヘです!

ドライブや散歩をしていてふと標識の地名が目について「なんか歴史がありそうだな…」と思うことはありませんか?

現在の地名は平成の大合併や新興住宅地の開発で名付けられた比較的新しいものもありますが、細かい地名を紐解いてみると意外な歴史が発見できることも多々あるのです。

もちろん都道府県の名前にもいろんなルーツがあります。

まずは私の住む千葉県をみてみましょう。

千葉市周辺が都市として発展をはじめるきっかけは900年ほど遡ります。

桓武平氏の血筋を引く平忠常という人物がいました。もともとは武蔵國(だいたい東京のあたり)に住んでいましたが、祖父の平良文が広い所領を持っており、その孫にあたる平忠常がそのうちの一部であった千葉郡に住み着き猪鼻城を構え、千葉四郎を称したことにはじまります。

千葉という地名はイネ科のチガヤという植物が生い茂っていたことに由来するという説が有力です。律令制の時代まで遡った地名は漢字が日本に流入する以前の地名であることがあります。たとえば房総半島の総はそうと読み、昔は麻のことを総と呼びこの土地に麻がたくさん生えていたことに由来するという説もあります。

「Chiba」は英語圏でアレを意味するスラングだと言われていますが、この話を知るとあながち間違ってもいないような気がしてきてしますね。

1000年以上遡る地名の由来

地名の由来は1000年以上遡ることもあり、『ちば』と呼ばれている地名にあとから『千葉』のような文字を当てるようなケースが非常に多いのです。

中学あたりの歴史の授業で倭をヤマトと読み、気づいたら大和に変わっていることに疑問に感じませんか?

もともとヤマトと呼んでいた土地がありました。奈良時代あたりには二文字の地名が雅やかであるとされていたので、中国側からの呼称であった『倭』を『大和』に改めたのです。

第43代元明天皇は風土記を編纂する際に「いままでの適当に当てていた漢字を縁起の良い字に当て直せ」と命じました。

これを好字令といいます。

漢字ではを同じ読みで好き字のに置き換え、を冠することで『大和』という表記になりました。

一方で「ヤマト」の地名そのものは山の麓や山に囲まれた場所、山の入り口を意味しているなどの説があります。

このように県名・旧国名ひとつ取ってみてもそれなりの歴史や由来があることがわかりますね。

千葉県北西部の連番地名「初富」〜「十余三」

釣りの帰り道に成田を通って帰るのですが、案内標識に「十余三」という地名を発見しました。

白井市には「十余一」、柏市には「十余二」があるので何か関連性があるのではないかと思い調べてみると、なんと『初富』から始まって13番目である「十余三」まで連番の地名になっていることがわかりました。

  • 『初富』(はつとみ)・・・千葉県(以下省略)鎌ヶ谷市
  • 『二和』(ふたわ)・・・船橋市
  • 『三咲』(みさき)・・・船橋市
  • 『豊四季』(とよしき)・・・柏市
  • 『五香』(ごこう)・・・松戸市
  • 『六実』(むつみ)・・・松戸市
  • 『七栄』(ななえ)・・・富里市
  • 『九美上』(くみあげ)・・・香取市
  • 『八街』(やちまた)・・・八街市
  • 『十倉』(とくら)・・・富里市
  • 『十余一』(とよいち)・・・白井市
  • 『十余二』(とよふた)・・・柏市
  • 『十余三』(とよみ)・・・成田市

となっているそうです。九美上は初見で読めませんでした。笑

歴史上のルーツは意外と新しいもので明治時代に遡り、職を失った武士を中心に開拓を進めた際の順番に縁起の良い文字を組み合わせてつけていったと言われています。

この由来については千葉県の北部の小学校では必ず習う。という話もありましたが地元の友人で知っている人は誰もいませんでした。

地名散策は究極の暇つぶし

千葉県新松戸のはしっこに『主水新田』(もんどしんでん)という小字があります。仕事でたまたまこの『主水』の交差点で信号待ちをしているときになんだか歴史がありそうな名前じゃないかと思って検索すると、ここら一帯の新田を開発した人物の名前が『主水』であることが判明しました。

マップアプリを開いてみるとすぐ隣には『七右衛門新田』がありました。こちらは七人の右衛門が開発した新田のようです。

ちょっとした外れでも田舎でもこのようにほぼすべての地名には由来があり、歴史の宝庫なのです。

まだまだ調べきれていない地名も山ほどありますが、一生かけても消費しきれない分野なので、本当に暇潰しにこっそりスマホで調べてみてはいかがでしょうか。もしかしたら今住んでいる土地は昔、天皇が名付けた地名だった。。。平家の落人と縁があったかもしれない。。。と思うとロマンを感じませんか?

ちなみに千葉県の自動車ナンバーの『習志野』ですが明治天皇が陸軍の演習をご覧になった際に「習志野原」と命名されたことに由来するみたいです。なんとなく田舎臭く感じていた習志野ナンバーもなんだか雅やかに感じられてきてしまいました。

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