約300年遡れました!自分の先祖について調べてみたら意外な事実が判明!

父方の実家を訪れた時にふと先祖の話題になり、自分の先祖について気になって少し調べてみました。

うちの苗字は多くも少なくもないですが、ある有名人の印象のおかげで褒められることもあって、ルーツは確かに気になっていたところなので深く掘り下げてみました。

※かなりプライベートな内容なので詳細は省きます。

先祖を調べる手段

今回の先祖調べの手段は4つ!

  • 家族や親戚に言い伝えはないか聞いてみる
  • 過去帳、戒名をみる
  • 菩提寺に問い合わせてみる
  • 戸籍をみる
  • 地域史を読む

言い伝えを聞く

父方の先祖についてのお話は以前からなんとなく聞いていました。

武士だったとか明治、大正、昭和にかけてどんなお仕事をしていたかなど細かいところも重要になってきます。

明治〜戦前にかけて公務員だった方は特に士族以上の家系が多い傾向にあり、そこから推測することも可能なのです。

ここから得た情報を参考にして戸籍謄本の取得や地域史の資料探しをしていきます。

過去帳や戒名を見る

過去帳、戒名も重要です。

お墓や仏壇で『〇〇院△△居士』のような文字を見たことはないでしょうか?

『〇〇院』の部分は院号といい、武士や豪商など比較的社会的地位の高かった人や信心深かった人、多額のお金をお寺に納めた人などにつけられることが多いです。その下の『△△居士』の部分は、位号といい、大居士清大姉居士大姉信士信女などが一般的です。

戒名からは宗派や社会地位を判断することもできるので見逃さないようにしましょう。

※宗派により、戒名の考え方などは異なります。

祖父の家にある仏壇には過去帳があり、そこでも7代前までの先祖の名前を知ることができました。

菩提寺について

江戸時代はおおよそ戸籍はお寺によって管理されていました。

住民はキリスト教徒ではないことの証明も兼ねて、お寺の檀家になり、住民の属しているお寺を菩提寺と呼びました。

現在でも菩提寺に江戸時代の戸籍が残っている場合がありますが、個人情報への意識の高まりもあって気軽に確認を取るのは難しい状況となっているようです。

私の家は幕末に廃仏毀釈がとても激しかった地域で、お寺が焼かれてしまったため記録は残っておりませんでした。

残念ですが、幕末の動乱や震災、戦争による空襲などがあって記録が残っていない場合もあります。

戸籍を見る

正確で手っ取り早いのが戸籍です。

人が増えれば増えるほど戸籍は増えるので、役所には「除籍から150年以上経過した戸籍は破棄してもいいよ〜」という条例があります。

私たちの子孫は今後、最古の戸籍を取得することができなくなるかもしれないし、もうすでに古い戸籍は破棄されてしまっている可能性もあります。

なるべく早めに取り寄せましょう。

戸籍からは、ご先祖の居住地や生年月日といった現在と同じような情報が得られます。

明治初期に生きていた先祖の戸籍を取り寄せることができた方は非常にラッキーです。

実は昔の戸籍は『前戸主』が記載されているので、そこを確認することでもう一代前の先祖の名前も知ることができます。

 

昔の壬申戸籍には『華族』『士族』『平民』などの族称(旧身分)が載っていましたが、族称以外にも記載事項により差別の原因にもなるので現在は法務省によって厳重に管理されています。

 

ちなみに僕の例だと、6通の戸籍を取得して、¥4,500(750*6)で7世代前まで知ることができました。

それより以前のご先祖については藩政時代の史料をあたりましょう。

平民の苗字について

明治時代になって全ての国民が苗字を名乗るようになりました。(平民苗字必称義務令:明治8年

江戸時代に庶民に苗字がなかったというのは俗説で、大抵の方は名乗っていたようです。そもそも武士と庶民がハッキリと区別されるようになったのは江戸時代以降のことで、それ以前は半農半士、普段は田畑仕事をして戦のときだけ刀や槍を持ち戦っていました。

その頃の由緒正しい武士の中にも農民として生きていくことを決めた人たちも中にはいます。村の有力者の先祖が実は戦国武将の家臣だったという話はよく聞きますね。また、百姓や町人でも功績を認められ苗字帯刀や士分を経て、武士として歴史を残した人もいます。

そういう方達や身内が明治の世になったときに改めてご先祖の名字を名乗るというケースはあるようです。

地域史を読む

先祖の住んでいた土地がわかったら、次は地域史を読んでみましょう。

慣れていない方はだいぶ頭が痛くなってくると思いますが、、、

僕はわりと大きい大学に通っているので図書館にある膨大な数の史料に触れることができました。近々、国会図書館にも足を運ぶ予定です。

大体の都道府県や市区町村は『〇〇県(市)史料』のような名前の本を発行しています。

一巻だけではなく近代、近世、中世、古代のようにズラリと並んでいるので、今まで得た情報を元に探って行きます。

ご先祖が平民でも村の役人であったりすると載ってます。

先祖の土地にある石版には名前が彫られていることが判明し、なんと享保年間(1716-1736)のものでした。2020年から遡ること約300年!

自分の先祖が教科書に載るような殿様と関わりがあったことを知ったときの衝撃はいまだに忘れられません。。。

それを知ったおかげで一昨年の大河ドラマ西郷どんが三割増しで面白かったです笑

一人くらい武士がいるかも?

江戸時代の身分階級が『士農工商』であることは近年の説では否定されていますが、婚姻相手はだいたい同じ身分間で行われました。

武士の間にも城下町で働いている武士、在郷の武士の間には身分差があり、農村においても庄屋(村長)などの村役人、本百姓と水呑み百姓の間には身分差があったと言われています。

なので農民の先祖に武士がいる可能性は限りなく低くなるでしょう。

江戸時代に入る前は名門の武士や地域を領した豪族だった可能性は十分にありえます。

また、先祖は一代遡ると2人、二代で+4人、三代で+8人増えていくとよく言われていますが、人口は今に比べてかなり少なかったはず。

幕末の日本の人口は約3000万人と今の一億人の約三分の一なのです。

先祖を知るメリット

正直、祖父からの言い伝えを聞いて先祖調べを始めた頃は「俺の先祖は武士だったんだぞ!」という自慢はしたくてたまりませんでした。

でも先祖が武士だから?で?って話ですよ。

そんなことで威張っていたら多分先祖が泣きますね。

こんな記事もありました。

優れた経営者の特徴は自分のルーツを知っていること? | 家系図作成の家樹-Kaju-

自分の先祖について知ることは、自分という存在がいかに長い歴史の上に生まれたのかを改めて認識する機会になります。

先祖の生まれた時代や地域について調べ日本史の理解を深めることもできますし

充実しても満たされないような心の虚しさを埋めてくれる癒しにもなるでしょう。